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 吉野直子は今日、世界のハープ界で最も注目されている逸材である。

 ロンドン生まれ。6歳よりロサンゼルスでスーザン・マクドナルド女史のもとでハープを学び始める。1981年に第1回ローマ国際ハープ・コンクール第2位入賞。1985年には第9回イスラエル国際ハープ・コンクールに参加者中最年少で優勝し、国際的キャリアの第一歩を踏み出した。

 これまでにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスなど、欧米の一流オーケストラおよび日本国内の主要なオーケストラと共演を重ね、共演した指揮者は、N.アーノンクール、Z.メータ、G.シノーポリ、W.サヴァリッシュ、Y.メニューイン、小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、井上道義、外山雄三などがいる。また、イギリス室内管弦楽団、ベルリン・フィル・ヴィルトゥオーゾ、パイヤール室内管弦楽団、水戸室内管弦楽団、フランツ・リスト室内管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団など、優れた室内管弦楽団にもソリストとして招かれ、リサイタルもニューヨーク、ウィーン、ロンドン、東京などで数多く行っている。特に1994年、ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂での修復記念コンサートは大きな注目を集めた。また、ザルツブルク、ロッケンハウス、ルツェルン、グシュタード、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン、サイトウ・キネン・フェスティバル松本、マールボロ、モーストリー・モーツァルト・フェスティバルなどの世界の主要音楽祭にも度々招かれ、常に好評を博している。

 室内楽の交流も幅広く、ヴァイオリンのギドン・クレーメル、ヴィオラのヴェロニカ・ハーゲン、今井信子、チェロのクレメンス・ハーゲン、フルートのオーレル・ニコレ、ジャン・ピエール・ランパル、ウォルフガング・シュルツ、エマニュエル・パユ、工藤重典、佐久間由美子などの世界の優れたアーティストたちと定期的に共演。

レコーディング活動も活発で、これまでにテルデックに1枚(アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとの協奏曲)、フィリップスに4枚(ソロ2枚、ニコレ/今井信子との室内楽、クレーメルとのデュオおよびソロ)、ソニー・クラシカルに5枚(ソロ3枚、工藤重典とのデュオ、ベルリン・フィル・ヴィルトゥオーゾとの協奏曲)、ヴァージン・クラシックスに1枚(メニューイン指揮/イギリス室内管弦楽団との協奏曲)を録音。また、ハープの新作も数多く紹介してきており、世界初演したアミ・マヤーニ『ソナタ第2番』、外山雄三『ハープ協奏曲』、武満徹『そして、それが風であることを知った』、高橋悠冶『Insomnia』などは、その代表作品である。このうち、武満、高橋の作品をレコーディングしている。2001年3月には細川俊夫『ハープ協奏曲』を世界初演。

近年では、アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ブーレーズ指揮グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラなどと共演したほか、2003年よりルツェルン音楽祭でクラウディオ・アバドの呼びかけによって世界トップ・クラスのソリストたちで結成されたルツェルン・フェスティヴァル・オーケストラにも参加。

1985年アリオン賞、1987年村松賞、1988年芸術祭賞、1989年モービル音楽賞奨励賞、1991年文化庁芸術選奨文部大臣新人賞、エイボン女性芸術賞をそれぞれ受賞している。国際基督教大学卒業。

(2014年現在・作成:株式会社 AMATI)

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